疲れ

あの地震から3日がたちました。
当時、私は2回のアトリエで作業中だったのですが、
作業台に並んでいる花瓶がいつまでもガタガタ音を鳴らしているので
何事だ？と思い、体の動きを止めてみると
ゆさゆさと　家が大きく揺れ始めていたのです。

最近、頻繁に小さな地震を感じることもあり、またか・・・と思い
しばらくじっとして、地震の大きさを体ではかっていました。
しかし揺れはおさまることなく、大きく大きく揺れだしたのです。

私は急いで水の入った花瓶類を床に下ろし
窓を開け、テーブルの足にしがみつきました。

空いていた部屋のドアが揺れによって、大きな音を立てバタンと閉まり
続いて隣部屋のものが床に落ちたガン！っという大きな音がしました。

揺れがおさまり、急いでドアを開けると
猫があわてて入ってきました。
腰を低くして、尻尾を内側に巻き込み
とてもおびえている様子。


しばらくするとまた大きな揺れ。
頭の中は「あ～ついにこの日が来たか！」と
小さい頃からおびえていた大地震がやってきたのだと　恐怖でいっぱいでした。

揺れがおさまった後は、情けないことに足に力が入らず
ガタガタ震えてしまって。。
心は気丈に振舞っているのですが、体には恐怖が表れている状態です。

3度も立て続けにゆれました。
ニュースを見ると、恐ろしい勢いで津波が街も人も何もかもを飲み込んでいる光景が目に入りました。
何も出来ずに、目の前で人が飲まれていくのをただ見ているだけ・・・
人間って、こんなにも無力だなんて。。


その後も余震が続き、
地震警報アラームが鳴るたび、緊張が走ります。
落ち着かなきゃ。


そんな中、原発での爆発。
緊張しました。物凄く。
今も緊張してます。


ガソリンスタンドには売り切れの看板が立っています。
ガソリンも、灯油も売り切れです。
スーパーから水が消えました、お茶が消えました。
生鮮品もなくなりました。お米もトイレットペーパーもみんな売切れです。

電池なんて、もう手に入りません。
不安な人がたくさんいるとおもいます。


そんな中、首相からの、「みんなで頑張ろう！」という呼びかけがありました。
誰もが、心を強く持って、助け合わなければと思ったと思います。

私も、自分が出来ることをやらなければと、
日本人として・・・と力がわきました。
とにかく落ち着いて行動。
この辺は、被災地に比べたら、ず～っとものは足りているはず。



今日から計画停電が始まりました。
電車をはじめとする、交通機関の麻痺で
人がごった返す場面もありました。
それでも、きちんと列を作って並び、順番を待つ。
この状況をみんなが納得し、受け入れ、協力する姿勢を見せています。

余震におびえ、食べ物の確保も難しくなっている今
情報が錯乱したりと、あらゆることが押しかかって　みんな疲れていると思います。


でも、なんとかして　みんなで助け合って、秩序をもって
前に進んでいきたい、そう願うばかりです。


被災された皆様には心より　お見舞い申し上げるとともに
犠牲になられた方々、ご遺族の皆様に　深くお悔やみ申し上げます。